【所蔵品解説】片山楊谷「虎図」/江戸時代

片山楊谷(1760-1801)は、長崎に生まれ、各地を遊歴中に鳥取藩西館藩主・池田冠山に画力を認められて茶道役・片山家の跡取りとして鳥取にとどまります。画風は長崎仕込みの中国趣味が強く、奇抜で斬新な構図で、頭髪や動物の毛1本1本を筆で描き出す独特の「毛描き」が特徴です。本作は半身三日月目の虎を大胆な構図で描いています。

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